ブリ釣り、ナイトジギングの覇者
北海道でブリのジギングが始まったのは2000年頃。その2、3年前から道内の定置網で獲れるようになったと記憶しています。
始まりは昼のジギングからでしたが、本州ではエサ釣りやブリテンテンを使って、夜釣りでよく釣れていたので、北海道でも夜釣りで
狙い始めるまでさほど時間はかからなかったと記憶してます。
話は変わります。大雑把なくくりですみませんが、釣り人は二つのタイプに分かれるように思います。
ひとつはコレクターで、もうひとつはクリエイター(ちょっと、よいしょが入りました)。
簡単に言えば、
釣れる道具や気に入った小物などは、予備を含めて十分に持っておきたいタイプと、
釣れるものを自分の手で造ってみたいタイプ、です。
(1)〔よく釣れるルアーがある〕→ 前者は、『ロストすることもあるから予備を買っておかないと。』
(2)〔よく釣れるルアーがある〕→ 後者は、『確かに釣れるこのルアー、自分で作れないかな?』
(3)この後者の中でも、さらに『このルアーのここを改良すると、食いの悪い時でも釣れるのでは?』 → 『やってみるぞ!』
『テンテンで釣れるのにジグで釣れないわけがない。』と信じて、もっと釣れるジグを目指したのが、
ドラッカーハイブリッドの創作者、札幌市北区の渡辺俊一さんでした。
人より釣りたい一人の釣り人が、試行錯誤を繰り返し、紆余曲折を経て手に入れた独自のハイブリッド構造のジグ。
その執念は止まる所を知らず、常にさらなる高みを目指して、いろいろな状況に対応するジグを追求して製作に励んでいます。
ドラッカーハイブリッドジグのバリエーション
上の写真は、ドラッカーハイブリッド420gの 全11種類の形の写真です。
(向かって左から5番目〜9番目は同じ型で、タイプV=タイプ5の色違いです。)
立体的にお見せできないので、それぞれの違いは良くお分かりいただけないと思います。
どれも420gに作られておりますが、長さ、幅、形が違いまして、泳ぎ(踊り)がそれぞれ違います。
上の写真の左から、タイプ1、タイプ2、タイプ3、タイプ4、タイプ5、タイプ6、タイプ7、
タイプ8、タイプ9、タイプ10、タイプ11、と順番に並んでます。数字の順番は完成した順番です。
ですから、最初に世に出したのがタイプ1で、最新がタイプ11です。
種類が多くて誰でも使い分けに困るのですが、ほぼ定着しているのが、
タイプ5の赤金から使うやり方です。
タイプ5で潮の流れる速さをみて、
ジグが流されて底を取りづらい時は、タイプ6や、タイプ1や、タイプ9へ。
逆に、潮流れが無くほぼまっすぐ下がるけど食ってこない時や、乗らない時は、
タイプ2、タイプ8、タイプ7、タイプ11などへチェンジしてみる。
この大まかな二つの使い分けの間で、潮流れの速さの程度によって、タイプ3、タイプ4、タイプ10
を試していただく感じです。
また、ジグの操作の点においては難しいことが無く、いわゆるヨーヨー釣りなどと呼ばれているやり方
です。 それぞれのジグの踊り方で食わせます。
ドラッカーハイブリッドシリーズは、強度と釣果のどちらをも妥協することなく
追求したために生まれた独特の構造のため、製作には熟練の技と時間を要します。
色付けや表面の仕上げも他社のジグには無い念の入れ方です。
価格は1本¥8,000を超えますので、どなたも最初は跳びつきませんが、
安定した釣果によって積み上げられた実績により、
期待を裏切らない製品だと多くの皆様からの信頼をいただいております。
それに支えられて15年以上も続く息の長い製品です。(発売開始は2004年)